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東邦サービス社長・
高部のブログ

運送会社の経営者・運行管理者必見! PCKK(EMS)助成金 徹底分析!

2019年06月11日 助成金 

 

こんにちは。高部です。
今回のテーマはPCKK(EMS)助成金です。

昨今国土交通省やトラック協会にも色々な助成金がありますが、今回は当社の製品に係る領域の
デジタルタコグラフに係る助成金です。

PCKK(EMS)とは何ぞやということですが、まずここから解説します。
経済産業省が定めた、「トラック・船舶等の運輸部門における省エネルギー対策事業費補助金(トラック輸送の
省エネ化推進事業及びハイブリッド車等の点検整備の高度化による省エネ推進事業)」と言います。
助成金の出資元は → 経済産業省
PCKK → パシフィックコンサルタンツ株式会社(民間企業で、助成金事業の受付窓口を担当、幹事会社)
      ※数年に1度幹事会社が変わります。
EMS  → エコドライブ マネジメント システム の略
      ※自動車の運行においてエコドライブを計画的、かつ継続的に実施し運行状況について
       客観的評価や指導を一体的に行う取組のこと。簡単に言うと省エネ運転指導の取り組み。

事業名がとても長く、わかりにくいので、簡単に説明すると、
日本の様々な産業のうち、運輸部門におけるエネルギー消費量の約30%をトラック運送が占めます。
経済産業省は軽油、ガソリン、石油等々のエネルギーの消費量を少なくしたいが、トラック事業者単独で
省エネルギー事業を行うには限度があるので、荷主を含めた物流全体の効率化を図っていきましょう。
経済産業省が企画した事業に参加してくれる会社には、導入費用の一部を助成金(国庫)で負担しますよ。
ということです。
国庫からの助成金になりますので、求められるデータや資料の提出が絶対条件。

ではここからさらに深掘りをしていきます。

■H30年度の予算額(経済産業省による):約40億
■補助対象事業:トラック事業者が車両動態管理(デジタコのGPS)を活用して荷主連携の取り組みを行う事業。
 ※ここの項目の解釈が難しいですが、運送会社と荷主が連携(協力、調整)をしてどうすれば
  輸送効率が良くなるのかを模索することです。
■補助対象事業者:
 ア)貨物自動車運送事業者   → 運送会社 
 イ)第二種貨物利用運送事業者 → 利用運送事業者
                  ※簡単に言うと、トラックを持たずに、電話で荷受けと配送までできる会社
 ウ)自家用トラック事業者   → トラックを保有している白ナンバーの会社
                  ※簡単に言うと、食品メーカーや産業廃棄物事業者等が白ナンバートラック保有者

このほかに、アまたはイを構成員に含む団体 → 組合など
リース事業者 → 機器をリースで取得するときには、リース事業者が申請代表者となります。
基本的には、運送会社か、白ナンバーのトラック保有者が申請者として多いです。

■補助対象事業の要件(ルール)
①実施計画の作成 
→ どのような省エネプランにするか。記入シートのベースがあります。
②自己診断データの作成
→デジタコ等のデータを提出。記入シートはベースがあります。
③自己診断(分析)
→現状の課題を理解し、輸送の効率化の観点で荷主との連携の提案をする。
④自己評価
→多少論文のように、荷主と何をしたから、どうよくなったかのレポート。記入シートのベースがあります。
⑤導入した車両全体で燃費を1%以上の省エネ効果が必須
→燃費、輸送トン・キロのエネルギー効率の両軸の観点からみる。計算式の入った記入シートのベースがあります。

■補助率
一番興味があるであろう助成金の補助率ですが、
「デジタルタコグラフ」に対して補助金がでます。
通信タイプのデジタコ   =導入コストの 1/2
メモリーカード型デジタコ =導入コストの 1/3

条件としては「GPS機能」「デジタコ機能」「燃料管理機能」「作業状態等の入力装置」が必須機能です。
ドライブレコーダー部分は補助対象外です。
ちなみに、H30年度はデジタコ機器取付費用や解析ソフトのインストール費用等、物理的に物ではないものは
補助対象外でした。過去には取付費用が補助対象の年もありました。その年によって条件が違うので
要確認です。

■予約受付システム
運送事業者と連携/調整/協力する為に、共同で「車両動態管理システム及び予約受付システム」を
導入する「荷主」に対して助成金が出ます。

補助率は1事業所当たり 1/2 上限5,000万まで。 
例えば、「到着情報表示装置」「受付入力装置」「構内通信装置」「車両誘導装置」等
運送効率を上げるために必要なシステムであれば申請が可能です。

■当該助成金の流れ
6月頃   :今年度の助成金申請の受付情報が出ます。
7月頃   :令和元年度のPCKK助成金の申し込み 
       ※毎年2週間程度で締め切られるので、決断とスピードが命です。
8月後半頃 :交付決定通知
       ※申請事業者に、〇〇万円の助成金を出しますと決定が下ります。
9月~10月末:車載器の取付
11月~12月 :中間報告提出
       ※車載器の取付写真、デジタコデータ、車両一覧等々の資料の提出
1月~2月  :最終資料提出

上記の流れで助成金事業を進めていた来ます。

ポイントは、経済産業省、PCKKは交付決定通知を出した会社に対して厳しく監視し
助成金を出さないことが目的ではなく、誠実に必要資料を提出している会社にはきちんと対応してくれ
助成金を交付してくれることです。

助成金申請の中でも難易度の高い部類になりますが、当社は10年以上の助成金経験があります。
また一度も助成金を頂けなかったことがありません。

ご興味がある会社様はお気軽にご相談ください。
助成金申請~助成金交付までガイド致します。

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