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東邦サービス社長・
高部のブログ

交通事故を7割減らすたった2つの習慣!

2019年05月18日 事故削減 交通事故

 

こんにちは。高部です。
今回のテーマは事故削減です。

弊社は経営理念に「安全・安心の追求」を掲げ事業をさせていただいております。
事故削減、燃費削減のコンサルティングを行っております。
事故を1件でもなくすことができるようお客様にご提案をしております。

今回は、私が学んでいる本から共有をさせていただきたいと思います。

まず交通事故の分析をしてみます。
【当事者別事故件数】
列車事故  :66件    0.0%
車両単独事故:28,976件  4.2%
人対車両事故:65,144件  9.4%
車両相互車両:597,751件  86.4%
※出典:警察庁事故統計(H23年)

【車両相互事故類型別グラフ】
すれ違い時衝突   :6,920件 1.2%
追越・追抜時衝突  :10,180件 1.7%
正面衝突      :16,561件 2.8%
左折時衝突     :33,719件 5.6% 
右折時衝突     :58,141件 9.7%
その他       :61,059件 10.2%
出会い頭衝突    :180,822件 30.3%
追突        :230,349件 38.5%

色々な状況での事故がありますが、ここで注目することは、出会いがしらの衝突が3割
追突が4割程あるということです。
つまりここで出合い頭の衝突と追突の合わせて7割にフォーカスして事故を起こさない行動を
とれば、事故を7割削減できるという考え方です。

ポイント1 ~追突事故の削減~
全体の事故の4割を占める追突事故を防ぐにはどうすればよいか?
人間の集中力はずっと続きません。体力の低下、薬を飲んでいる、精神的に不安定
天候が悪い、人間関係がうまくいっていない等車の運転技術だけではない要因が
多数存在します。

追突事故を減らす方法 = 「車間時間を4秒間とること」

車間距離ではなく、車間時間を取ることがポイントです。
答えは測りやすいからです。
時速100㎞で走行している場合の安全な車間距離は100mと教えられますが、
高速道路を走行していると100mか70mか判断がしにくいです。
一方、秒数であれば誤差が小さく計測できるという考え方です。

4秒の理由
ドライバーが前方の車両の停止に気が付いてから停まるまでの時間を2つに分けます。
1つ目は前方の車両の停止もしくは原則に気が付く時間=「認知・反応時間」
2つ目はドライバーが反応してブレーキを踏んでから停まるまでの時間=「制動時間」

実は理論的な計算で「認知・反応時間」と「制動時間」を計算すると2.4秒と言われています。
しかし、ちょうどぴったりと停止できる2.4秒間の車間距離では、わずかな遅れがあった場合に
追突事故になってしまいます。そのためにゆとりをもって4秒というわけです。

ポイント2 ~出会い頭事故の削減~
全体の事故の3割を占める出会い頭事故を削減するにはどうすればいいか?
出会い頭の事故の多くは信号のない交差点でわき道から優先道路に侵入する場合に起きます。
衝突事故としては自転車が一番多いのです。
そしてほとんどの人が、「一時停止線の手前で止まらない」そうです。
理由は、一時停止線で止まっても、交差点の周辺視野を確保できないので
交差点で自分の視野が確保できるところまで進んでから止まるからです。

出会い頭事故の削減 = 2度停止の実施

まず停止線の前で止まることで、自転車、バイク、歩行者をやりすごします。
運転席からはまだ交差点の視野は確保できていないので、車頭を少しづつ見せながら徐行し
見通しの良い状態まででたらさらに停止・確認をする方法です。

以上の2点を実践することで、自社の交通事故の7割の減らすことができます。

この2点の良いところは、明確な目標と行動指標があるということです。
運行管理者が乗務員に、
・注意して運転してください!
・車間距離を取りなさい!
・余裕をもって運転しなさい!
と点呼で伝えることがあると思いますが、具体性がなく抽象的だからです。

・車間を4秒あけなさい
・一時停止は、2度停止をしてください

と数字があるので明確です。
乗務員も人によらず同じ質で運行することができます。

是非実践してみてください。

※引用:日本経済新聞出版社 監修 松永勝也先生

 

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