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東邦サービス社長・
高部のブログ

タクシーメーターの得する話

2019年05月10日 タクシーメーター

こんにちは。高部です。
今回のテーマはタクシーメーターの得する話です。

タクシーは法人個人に関わらず、営業区域が厳密に設定されています。
東京における、「特別区、武三交通圏」(東京23区、武蔵野市、三鷹市)におけるタクシーの運賃は
基本料金410円     :賃走は1052m 2割増しは876m
爾後料金80円   :賃走は237m 2割増しは197m
爾後が上がる時間  :賃走は1分30秒 2割増しは1分15秒
限界速度      :距離運賃から時間運賃に換わる速度 時速10㎞/h
高速ボタン     :距離運賃のみになる
となっています。消費増税や、物価指数の上昇に寄り運賃改定があった場合は上記の金額や距離が
変わっていきます。
※爾後=それ以降、それ以後 という意味

メーター本体は国家検定を受けていますが、そのメーターが車両に搭載された時に、基本距離、爾後距離が
正確かどうかを検査するのが年1回の東京都の計量検定所で行う「装置検査」(定期更新)です。
その合格範囲は基本距離に対して -0%~+4%(1052m~1094m)となります。
但し、合格範囲加減の1052mぎりぎりで設定をするとタイヤ空気圧の低下、タイヤの摩耗、タイヤの交換、駆動系修理等の
要因で1052m以下になる可能性があるので、消費者保護の為+2%(1073m)に調整をします。
検定所の本検査前に当社で行うことが予備検査です。事前に当社にて距離測定を行い、誤差があれば調整します。
同時に他の機器、領収書発行器、表示灯等も合わせて検査を行い受験書類を作成します。
本検査で合格しますと有効期限のステッカーが貼られその年月(月内)迄が期限となります。

定期更新の装置検査以外に下記の① ② ③ は東京都での装置検査を行う義務があります。
①新車代替え時、新規の営業開始前
②料金改定、メーター交換修理、車速センサー修理等、封印されている部分を切断する修理の場合
③サイズの異なるタイヤに交換した時

営業収入に緑節響くタイヤの交換(早くなる・遅くなる)
幅の狭いタイヤ → 幅の広いタイヤ ・・・ 遅くなる(逆は早くなる)
ラジアルタイヤ → 同サイズの スタッドレスタイヤ ・・・ 遅くなる(逆は早くなる)
同じサイズで扁平率(60%)→扁平率70% ・・・ 遅くなる(逆は早くなる)

例えば
185/65R15(直径622mm) → 195/65R15(635mm)に交換した場合

185で1052m走行するとタイヤは538回転します。
195でタイヤが538回転すると1073m走行することになります。
その差は195のタイヤ(1073m)- 185のタイヤ(1052m) = 20m

20m遅いと営業収入の約2%損することになります。
1日 35,000円の仕事をすると、700円のになります。 1カ月 20日稼働で14,000円の損、
1年で168,000円の損になります。

安全運転と営業収入増の話
時間距離併用メーターの意味は、停車または持続10㎞以下の走行の時でも、時速10㎞/hで走行するのと
同じ走行距離を時間換算(2.8m/秒)して運賃収受することです。
信号待ちを1回60秒とすると、60秒×2.8m=168m 走行したことになります。
1052m走行で信号待ち無しだと410円ですが、
信号待ち2回では1388m走行していることと同じで、410円 + 爾後1.4回 80円(端数は切り捨て) = 490円
収受することができます。信号、一時停止を守る安全運転が結果的に営業収入増となります。

安全運転をすることが、運転手様にとって事故もなく営業収入が増えることになります。
是非とも安全 安心運転を心がけてください。

運送/タクシー/バスに関わることなど、是非お気軽に弊社までお問い合わせください。

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