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東邦サービス社長・
高部のブログ

助成金の種類と活用方法その2〜助成金の具体的な内容について〜

2019年03月05日 助成金 

前回は、助成金の大まかなイメージをお伝えしました。
今回は助成金の内容を具体的にお伝えしたいと思います。

前回と同様に運送会社様向け デジタコ(デジタルタコグラフ)、ドラレコ(ドライブレコーダー)に絞ってお伝えをします。

助成金の種類は
①各トラック協会
②国土交通省
③経済産業省
があるとお伝えしました。具体的に落とし込んでみます。

①各トラック協会
各都道府県のトラック協会により助成金額がまちまちです。
要確認が必要です。

H30年度、東京都トラック協会を例にすると
デジタコ(デジタルタコグラフ)は1台 1万円
簡易型ドラレコ(ドライブレコーダー)は1台 1万円
運行管理型ドラレコ(ドライブレコーダー)は1台 2万円
1社あたり上限 15台まで 
申し込み期間7月~8月頃~2月頃まで
というような条件があります。
また各都道府県によって、1台当たりの助成金額が違いますし、デジタコ(デジタルタコグラフ)には助成金がなく、ドラレコ(ドライブレコーダー)のみというようなこともあります。
申請期間もまちまちなので確認が必要です。
トラック協会に申請をするには、各都道府県のトラック協会への加盟が必要です。

例えば本社が東京にあり、車庫として埼玉や千葉、神奈川ナンバーの車両の為に助成金申請をしても、各トラック協会へ加盟していなければ受け付けていただけません。

トラック協会の助成金申請は申請書の作成が比較的簡易的で、トラック協会の方も事業者様にも優しく最も利用しやすい助成金の一つです。

②国土交通省 助成金
国土交通省に助成金を申請します。
運送会社様、タクシー会社様、バス会社様いずれも対象です。
但し、年度により、バス会社様は観光バス登録車両のみというときもありますので確認が必要です。
また白ナンバーの自家用トラックも対象になりません。
営業ナンバーでも軽貨物は対象外の年が多いです。こちらも確認が必要です。

H30年度の例は、
デジタコ(デジタルタコグラフ) 1台 3万円
ドラレコ(ドライブレコーダー) 1台 2万円
デジタコ/ドラレコ一体型 1台 5万円
1社 80万円上限
4月1日以降に、対象車載器の取付、支払いまで完了していること。
申し込み期間 8月1日~11月末まで
但し、H30年度は2週間で予算額に達し締め切られてしまいました。

助成金のご利用を考えている場合には、早めに動くことがコツです。

③経済産業省 助成金
経済産業省が助成金予算を出します。
申請はPCKK(パシフィックコンサルタンツ)という、申請の窓口をしてくれる会社に申請を行います。

助成金申請対象は、運送会社様、白ナンバー自家用車(条件有)です。
H30年度の実績例
通信タイプ デジタコ(デジタルタコグラフ) 導入コストの1/2
カードタイプ デジタコ(デジタルタコグラフ) 導入コストの1/3
※但し、デジタコ部分のみ、ドラレコ部分は対象外、取付費用やインストール費用なども対象外

助成金申請をするにあたり、テーマがあります。
H30年度のテーマは「荷主連携により省燃費効果を証明する」
デジタコ(デジタルタコグラフ)を導入することにより荷主様と打ち合わせし、運用を調整し、燃費効果を高めるという活動を行う計画を立て申請をします。

申し込み期間 7月頃に2週間の申し込み期間があります。
8月末頃に交付決定通知がおり9月~10月頃に車載器の取付を行います。
取付後に、テーマに対する計画に沿ったデータを作成し、PCKKに提出します。

当該事業は7月頃~翌年2月頃までの8カ月にわたる事業となります。
助成金の趣旨の理解と、データ提出が求められ、申請資料が一番煩雑です。
その分助成金額も大きく、数百万~千万を超える助成金を頂けることになります。

前回にもお伝えした内容ですが、助成金分の粗利益を得るためには多額の売上が必要になることを考えれば、上手に活用すると、助成金額の何倍もの効果、利益を貴社にもたらすものになります。

上手に助成金を活用しましょう。

運送/タクシー/バスに関わることなど、是非お気軽に弊社までお問い合わせください。

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