東邦サービス社長・
高部のブログ
働き方改革いよいよ開始!労務管理の3つのポイント!
2019年04月09日 働き方改革
こんにちは。高部です。
今回のテーマは働き方改革です。
いよいよ2019年4月1日から働き方改革が施行されました。
そもそも働き方改革とはなんなのか?
3つの柱は
「長時間労働の是正」
「非正規と正社員の格差是正」
「労働人口不足の解消」
となります。
では、貨物/旅客運送事業者は何に気をつければよいのでしょうか。
一番気になる長時間労働の是正を深掘りしてみましょう。
【現状】
(1)
1日8時間 週40時間 年52週=2080時間が基本
36協定の締結が条件で
原則、時間外労働は月45時間かつ年360時間まで
※但し、臨時的で特別な事情がある場合、延長に上限なし(年6カ月まで)特別条件
(2)
自動車の運転業務は(1)の適用を除外
別途、運送/旅客運送事業者の改善基準告示により拘束時間などの上限を規定
★改善基準
拘束時間の上限はは原則(36協定の締結が条件)
293時間(運送)
286時間(バス)
299時間(タクシー)
【2019年4月1日以降】
(1)
1日8時間 週40時間 年52週=2080時間が基本
36協定の締結が条件で
原則、時間外労働は月45時間かつ年360時間まで
特別条項でも上回ることのできない年間労働時間を設定
①年720時間(月平均60時間)が上限
②年720時間の範囲内で、一時的に仕事量が増加する場合にも上回ることができない上限を設定
a.2~6カ月の平均でいずれも80時間以内
b.単月100時間未満
c.原則(月45時間)を上回る月は年6回を上限)
(2)
自動車の運転業務の取り扱い事業者は
「施行後5年間 現状の制度を適用」 ※但し改善基準告示により指導、違反があれば処分有り
「施行後5年以降 年960時間」(月平均80時間)
※将来的には一般則の適用を目指す
このように変わります。
当面現状のままでよいということですが、多くの運送事業者様が、新聞などで見かけるように
現状の基準を守れるか、守れないかで事業をしている会社様も多いようです。
5年後の残業時間80時間までが上限を目指して今から対策を練る必要があると思います。
では対策を取る為にどうすればいのか?
まずは自社がどのようなポジションにいるのか現状把握が必要です。
紙チャートのアナログタコグラフももちろん良いですが、
効果的な把握方法は、デジタルタコグラフです。
弊社が取り扱う矢崎製デジタルタコグラフは出庫~帰庫の時間管理を明確にしデータ化されます。
また解析ソフトに「労務管理」項目が搭載されているため、どの運転手が、
改善基準の何を違反しているのは一目で管理をすることができます。
「違反しているのはなぜか?」
「荷主と調整はできるのか?」
「運転手が指示よりも早く出勤し、拘束時間が伸びているのか?」
「休憩又は、無駄なコンビニエンスストア立ち寄りが多いのか?」
「使用している道路の渋滞が原因か?」
「荷待ち、荷卸し時間が長いのか?」
「帰庫後に会社でだらだらと残っていることが原因か?」
様々な原因要因が考えられます。
運行履歴、運行ルートを分析しどこに問題があるかを把握することが第一歩です。
原因の仮説を立てたら、対策を立てます。
・荷主と調整し時間短縮はできないか?
・ドライバー様と調整し、出勤時間、出庫時間を調整できないか?
・利用ルートの変更を考えるか?
改善をするためには、自己分析(自社分析)が第一です。
まずは自社を知ることから始めませんか?